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特集 消化器外科医のための血管外科手技
血管合併切除と再建のコツ—門脈
Surgery of the portal vein in the resection of cancer of the biliary tract and pancreas
阪口 周吉
1
Shukichi SAKAGUCHI
1
1浜松医科大学第2外科
pp.1337-1343
発行日 1985年10月20日
Published Date 1985/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209142
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胆道,膵癌切除52例のうち15例において門脈合併切除を行つた.再建は端々"さしこみ吻合",4点固定の結節縫合を原則としたが,2例ではグラフト移植を必要とした.肝門部の分岐部切除,門脈左枝—本幹吻合では特殊な配慮を要する.門脈再建に起因する術死,合併症を認めず,本手術は本質的には安全な手術である.しかし術後早期及び晩期の吻合部狭牢はかなり高率に認められる.適応の決定には術前の門脈造影の十分な検討が必要であり,時に移植を余儀なくされる事態も考慮すべきである.本手技上のポイント,難点などについて述べた.
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