Report from overseas
食道アカラシアに対するDiaphragmatic Graft手術の遠隔成績について
于 永顕
1
Yu Yung-xian
1
1藩陽市立第四病院胸部外科
pp.1081-1083
発行日 1985年8月20日
Published Date 1985/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209085
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はじめに
食道アカラシアは比較的まれな疾病であるが,外科の治療を必要とする場合が多い.しかし,その手術方法に関してはHeller粘膜外筋切開術の変法である前壁切開が比較的広く行われているが,必ずしも十分に満足できる手術方法ではない.すなわち,露出した粘膜下層の屈曲,癒着,瘢痕などによる再狭窄が問題になり,また十分な筋切開を得ようとすれば穿孔,術後逆流性食道炎の発生を招く危険が増大する.われわれは1962年から食道アカラシアに対してDiaphragmatic Graft手術を採用して56例を治療し,6ヵ月から21年にわたるfollow—upを行い,この手術術式に対する評価およびその問題点を明らかにしたので報告する.
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