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文献抄録
放射線療法あるいは放射線化学療法による肛門管癌の治療成績と合併症
Results and toxicity of the treatment of anal canal carcinoma by radiation therapy or radiation therapy and chemotherapy
奥田 康一
1
1慶応大学医学部外科
pp.929
発行日 1985年7月20日
Published Date 1985/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209061
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肛門管癌に対する放射線療法は,肛門機能が温存され,重篤な晩期合併症を伴わない根治的治療になり得ると認められている.また,放射線と5-fluorouracil(5-FU),mitomycin C(MMC)との併用療法は,術前治療あるいは最終的治療として放射線療法単独よりも有効であるという初期結果が示された.以上の結果から,腹会陰式切断術の適応は,放射線ないし放射線化学療法後でも残存する癌と再発癌にあると提唱する施設がいくつかみられる.著者らは,Princes Margaret Hospitalでの経験をもとに,放射線療法と化学療法の併用が肛門管癌の初回治療としてきわめて有効であることを報告する.
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