Japanese
English
臨床研究
甲状腺未分化癌の検討
A study of anaplastic carcinoma of the thyroid
秋山 高儀
1
,
野口 昌邦
1
,
藤井 久丈
1
,
田中 茂弘
1
,
宮崎 逸夫
1
,
道岸 隆敏
1
,
利波 紀久
2
,
斉藤 泰雄
2
,
高島 力
3
,
寺畑 信太郎
3
,
松原 藤継
4
Takayoshi AKIYAMA
1
1金沢大学医学部第2外科
2金沢大学医学部核医学科
3金沢大学医学部放射線科
4金沢大学医学部中検病理部
pp.525-529
発行日 1985年4月20日
Published Date 1985/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208988
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
甲状腺未分化癌は甲状腺癌の中では頻度の低いものであるが,その予後は極めて悪く,いかなる治療も効果を示さないことが多い.しかし最近,手術療法,化学療法,放射線療法の3者併用によつて比較的良好な成績を得たとの報告も散見される状況にある1-3).また,病理組織学的には,その発生母地として先行する分化癌の存在が指摘されており4-10),分化癌の治療方針にも影響すると考えられる.今回,私どもの教室で経験した9例の甲状腺未分化癌について,診断,治療,病理組織学的所見に関し検討したので報告する.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.