Japanese
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特集 腹膜炎治療のノウ・ハウ
的確な診断をどうするか—画像診断
Diagnostic imagings
秋本 伸
1
,
磯部 義憲
2
,
福島 靖彦
2
Shin AKIMOTO
1
,
Yoshinori ISOBE
2
,
Yasuhiko FUKUSHIMA
2
1東京女子医科大学消化器病センター外科
2東京女子医科大学消化器放射線科
pp.189-195
発行日 1985年2月20日
Published Date 1985/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208932
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腹膜炎の診断は腹部触診を中心に行われるもので,画像診断はむしろその原因解明のために用いられるものである.画像診断法のうちその意味で寄与し得るものは(1)単純X線撮影,(2)消化管造影,(3) X線CT,(4)血管造影,(5)超音波検査 などであり,これらによつて腹膜炎と関連して得られる所見について記した.(1)では消化管穿孔に伴う遊離ガスとcolon cut-off sign等異常腸管ガス像が,(2)では穿孔時のガストログラフィン造影が,(3)では膿瘍,浸出液,ガスの貯留や胆嚢炎,膵炎の所見等が,(4)では外傷時の動脈性出血点について等が,(5)では胆嚢炎,膵炎,腹腔内膿瘍,異物,臓器損傷等の所見が,診断上有意義と考えられる.
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