Japanese
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特集 最近の経腸栄養法と外科
適応をどうするか
Current status of enteral nutrition in surgical field:Its clinical indication
小越 章平
1
Shohei OGOSHI
1
1高知医科大学第2外科
pp.17-21
発行日 1985年1月20日
Published Date 1985/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208904
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経腸栄養の歴史は医療のなかでも,かなり長いといわれている.とくに消化器外科においては各種手術法には必ずといつてよいように経管栄養の問題がついてまわつた.腸管再建にあたつて,一本のチューブが吻合部を越えて挿入されているかいないかで,外科医の術後の安心感はかわる.これは現在でも同様であるが使用される経腸栄養の内容が長い努力にもかかわらず決定的なものを欠いていた.このように経腸栄養は,本来外科領域における栄養補給法の主流をなしていたものであったが,高カロリー輸液の大きな臨床効果の蔭にかくれた感があつた.成分栄養法の導入後再び息を吹きかえした経腸栄養の新しい適応は,いまさらに拡大されつつある.
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