Japanese
English
臨床報告
特発性大網捻転症の1例
Primary torsion of the greater omentum
横井 公良
1
,
鄭 淳
1
,
木内 博之
1
,
飯田 安彦
1
,
井出 裕雄
1
Kimiyoshi YOKOI
1
1下谷病院外科
pp.1517-1520
発行日 1983年10月20日
Published Date 1983/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208467
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はじめに
大網捻転症とは,大網の一部あるいは,全体が捻転し,その末梢が血行障害に陥るものであるが,定型的臨床症状を欠くため適確な術前診断の極めて困難な疾患のひとつである.
本症は捻転を生ずる器質的原因の有無により,続発性と特発性に大別されているが,1858年Marchetteによりはじめて報告されたものは続発性であつたとされ,特発性のものは1899年Eitelにより最初に報告された.以後1981年までに欧米では,Basson1)の集計によれば223例の特発性大網捻転症が数えられている.
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