Japanese
English
臨床報告
十二指腸の完全閉塞をきたした胆嚢性十二指腸周囲炎の1例
A case of cholecystic periduodenitis causing complete duodenal obstruction
広田 有
1
,
日高 直昭
1
,
細野 英之
1
,
鈴木 聰
1
,
古川 勇一
2
,
岩佐 真
3
,
世古口 務
3
,
井ノ口 健也
4
Tamotsu HIROTA
1
1国立津病院外科
2国立津病院放射線科
3三重大学医学部第1外科
4井ノ口胃腸科外科医院
pp.1625-1629
発行日 1984年11月20日
Published Date 1984/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208872
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
成人において十二指腸狭窄をきたす疾患としては,十二指腸潰瘍,輪状膵や慢性膵炎などの良性疾患,あるいは胃,膵,胆道の悪性疾患の浸潤によるものが大部分である.最近われわれは術前に胆嚢癌の十二指腸浸潤との鑑別が困難であつた胆嚢性十二指腸周囲炎による十二指腸下行脚の閉塞の1例を経験したので,その原因や治療法などにつき若干の考察を加え報告する.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.