Japanese
English
特集 胃癌—最近の話題
根治手術後の再発例からみた手術方針の再検討
Policy of surgical operation viewed from recurrences after surgery for gastric carcinoma
岩永 剛
1
,
古河 洋
1
,
市川 長
1
Takeshi IWANAGA
1
,
Hiroshi FURUKAWA
1
,
Takeru ICHIKAWA
1
1大阪府立成人病センター外科
pp.1561-1566
発行日 1984年11月20日
Published Date 1984/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208858
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
胃癌の手術法を選択するための考え方として,(1)リンパ節転移率,再発率などの数値を基礎にしてその方針を決める数値理論,(2)症例報告のように1例〜数例の経験から,このような方法を行うべき,あるいは行つてはいけないという経験論,(3)理論的にこのような方法をとれば,完全な手術が行えるという観念論がある.この中では,(1)が最もよい方法と考えられるが,その基礎となる数値の算出法には十分な注意を払わねばならない.
ここでは,胃癌根治手術後の再発死亡例を検索し,再発率あるいは再発部位別の頻度から手術法を検討してみたい.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.