Japanese
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外科医の工夫
心血管内カテーテル片の非観血的除去
Retrieval of intracardiovascular catheter fragments
有川 和宏
1
,
東 哲秋
1
,
下川 新二
2
,
森下 靖雄
2
Kazuhiro ARIKAWA
1
1県立宮崎病院心臓血管外科
2鹿児島大学医学部第2外科
pp.1301-1304
発行日 1984年9月20日
Published Date 1984/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208811
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はじめに
静脈内留置カテーテルが断裂し,心血管内異物となる合併症は中心静脈圧測定や高カロリー輸液の普及に伴い近年増えつつある1).しかも一旦事故が発生すると60〜71%の致死的続発症につながり,何らかの方法での異物除去が必要になつて来る2,3).摘出法として観血的,非観血的方法に大別される.前者は確実であるが侵襲が大きいことから,後者がまず第一選択となる.
最近われわれは動・静脈系のカテーテル片異物各1例をgrasping法により非観血的に除去したのでこれらの経験を報告するとともに,心血管内異物の非観血的除去の代表的な方法を体外で試み検討を加えた.
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