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臨床報告
成人の後腹膜未熟奇形腫の1治験例—過去21年間の本邦における成人後腹膜奇形腫33例の統計的検討
Retroperitoneal immature teratoma in adult:A case report and review of the Japanese literature of retroperitoneal teratoma
小野寺 健一
1
,
笹生 俊一
2
,
久冨木原 真
1
,
小野 隆男
3
Ken-ichi ONODERA
1
1盛岡医療生協川久保病院外科
2岩手医科大学中検病理
3秋田県厚生連鹿角組合総合病院外科
pp.1181-1185
発行日 1984年8月20日
Published Date 1984/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208793
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はじめに
原発性後腹膜腫瘍は比較的まれであり,その種類は多種にわたる.しかも特徴的な症状はほとんどなく,通常腫瘍による圧迫症状が主であり,術前に組織学的性状まで明らかにすることは困難である.しかし,近年はCTスキャン等,検査技術の向上により後腹膜腫瘍の診断は比較的容易になり,性状までもかなりの程度推察できるようになつてきている.著者らはCTスキャン,超音波等の検査により原発性後腹膜腫瘍と診断し,摘出腫瘍が病理組織学的に成人にはまれな未熟奇形腫であつた症例を経験したので,過去21年間(1963〜1983)の報告例を集計し,検討を加え報告する.
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