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特集 膵・胆道周囲の腫瘤性病変―後腹膜を中心に
膵・胆道周囲の腫瘤性病変
後腹膜奇形腫
Diagnosis and Therapy of Primary Retroperitoneal Teratomas
福永 淳
1
,
五十嵐 誠冶
2
Jun FUKUNAGA
1
,
Seiji IGARASHI
2
1栃木県立がんセンター画像診断部
2栃木県立がんセンター臨床検査部病理
1Department of Diagnostic Image,Tochigi Cancer Center
2Department of Pathology,Tochigi Cancer Center
キーワード:
後腹膜奇形腫
,
超音波
,
CT
,
MRI
,
腹腔鏡下切除
Keyword:
後腹膜奇形腫
,
超音波
,
CT
,
MRI
,
腹腔鏡下切除
pp.746-750
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100229
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後腹膜奇形腫は小児に発生する代表的な腫瘍であり,成人例の報告は少ない.典型例では画像診断,特にCT,MRI,超音波検査にて術前診断が可能である.しかし,良悪性の判断は術前の画像診断では困難であり,治療および病理学的診断の必要性から,外科的切除が第一選択となる.最近では開腹術とともに腹腔鏡下切除も行われている.今後その適応症例は増加すると予想されるが,腹腔鏡下手術時に初めて主要血管・腹腔神経叢などの周囲組織への癒着・浸潤がわかり,開腹術への変更を余儀なくされることもあることから,腹腔鏡下切除の選択には慎重を期すべきであろう.
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