Japanese
English
臨床研究
結腸癌の手術法と術後成績
Results of surgical treatment of colonic cancer
國井 康男
1
,
斉藤 俊博
1
,
新田 篤
1
,
森 芳正
1
,
正宗 良知
1
,
菅野 久義
1
Yasuo KUNII
1
1国立仙台病院外科
pp.1017-1021
発行日 1984年7月20日
Published Date 1984/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208766
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はじめに
従来,我が国においては大腸癌の60%以上が直腸に発生すると言われていたが,近年大腸癌の増加に伴い,癌の発生部位の分布にも変化を来たし,1979年の大腸癌研究会の調査によると結腸癌が増加し,大腸癌のほぼ半数を占めるに到つた1).
結腸癌の根治手術は十分な腸切除と所属リンパ節の郭清にあることは論を待たない.しかしながら結腸癌の手術療法の歴史は,いかに安全に腸管の連続性を再建するかということに重点がおかれ,リンパ節郭清の術式に考慮がはらわれるようになつたのは1940年代である2).
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