特集 〔Q & A〕術中トラブル対処法—私はこうしている
食道手術
肺を損傷した
鶴丸 昌彦
1
,
秋山 洋
1
1虎の門病院消化器外科
pp.751
発行日 1984年6月20日
Published Date 1984/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208654
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- 文献概要
開胸して胸膜の癒着がある場合は,十分な時間をかけて,じつくりと癒着を剥離し,肺を損傷してair leakageをつくらない様,注意すべきである.air leakageがみられた場合は,術後肺合併症につながる可能性があるし,必要があつて陽圧呼吸療法を行いたい場合には大きな障害となる.
しかし,肺を損傷してしまった場合は,air lea—kageを可及的に減少させる様努力すべきであり,無傷針付きの糸で丁寧に縫合するか,器械を用いた縫合を行う.われわれは最近,無視できない肺よりのair leakageに対して,USS社のAuto—suture TAを用い,取扱いが簡便で,良好な結果を得ているので紹介したい.
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