Japanese
English
特集 外科におけるクリティカル・ケア
血液浄化法
Blood purification in critical care
寺岡 慧
1
,
鈴木 利昭
1
,
本田 宏
1
,
渕之上 昌平
1
,
阿岸 鉄三
1
,
太田 和夫
1
,
佐藤 博司
2
,
佐中 孜
2
Satoshi TERAOKA
1
1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター第3外科
2東京女子医科大学腎臓病総合医療センター第4内科
pp.627-636
発行日 1984年5月20日
Published Date 1984/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208625
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はじめに
近年血液浄化法の進歩は目をみはるものがあり,種々の方法が開発され実に多くの疾患に対して適用されてきた.ある意味では現在initial enthusiasumの時代を終え,より適切なそれらの適応を再検討する時期に来ているといえなくもない.一方,最近多臓器不全(Multiple Organ Failure,以下MOFと略す)などの重篤な患者が増加しており,きわめてクリティカルな病態の下で血液浄化法を施行する機会が多い.このような厳しい条件下での血液浄化法の適応と実施については特別の配慮がなされなければならないのは当然のことである.今回は,クリティカルケアにおける血液浄化法というテーマのもとで,まず血液浄化法のAggressologyともいうべき視点について試論的に触れ,つぎに各種病態下でのその問題点について検討を行つてみたい.
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