Japanese
English
外科医の工夫
胸部食道癌術中照射療法—手術術式を中心として
Intraoperative radiation therapy of the esophageal cancer
緒方 卓郎
1
,
田村 精平
1
,
川村 明廣
1
,
曳田 知紀
1
,
前田 知穂
2
,
小川 恭弘
2
,
猪俣 泰典
2
,
平川 方久
3
,
武田 明雄
3
,
橘 壽人
3
Takuro OGATA
1
1高知医科大学第1外科
2高知医科大学放射線科
3高知医科大学麻酔科
pp.369-375
発行日 1984年3月20日
Published Date 1984/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208587
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
近年,胸部食道癌の治療は進歩したとはいえ胃癌,大腸癌等に比較すると5年生存率は著しく悪い.この予後の悪い原因としては,食道が漿膜を欠き,周囲臓器への進展の早いこと,完全なリンパ節郭清が容易でない等が挙げられている.
術中照射療法は,Pack等(1949)1),Henschke等(1944)5)により報告されたが,本邦では,1966年以来阿部1-4)との協同研究者らにより,消化器癌を中心としてその有用性が報告され,1980年の阿部による本邦例の集計4)では,胃癌,膀胱癌,肺癌,膵癌,胆道癌等を中心に26施設で717例が報告されている.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.