特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧
Ⅷ.膵癌
膵体部癌に対する拡大膵切除術と術中照射
平岡 武久
1
,
金光 敬一郎
1
,
辻 龍也
1
,
高森 哲史
1
Takehisa HIRAOKA
1
1熊本大学医学部第1外科
pp.283-288
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904669
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はじめに
膵癌は頭部癌と膵体尾部癌として取り扱われ,膵体尾部癌に対しては,癌が体部または尾部に比較的限局していても一括して論じられてきた.その理由は膵体尾部切除として対処され,また「膵癌取扱い規約」でも一緒に論じられてきたことによると思われる.しかし,最近の画像診断の進歩により膵の体部または尾部に限局した癌を診断できるようになり,これらそれぞれの進展様式に応じた切除が合理的である.今後は,体部または尾部に限局した癌は,それぞれの膵切除範囲と郭清範囲を別個に論じていく必要がある.その点に鑑み,膵体部癌の手術について言及する.
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