Japanese
English
臨床報告
悪性線維性組織球腫(malignant fibrous histocytoma)の1例
A case of malignant fibrous histocytoma
一戸 兵部
1
,
星 信
1
,
田中 淳司
1
,
石川 惟愛
1
,
永井 一徳
2
,
木村 正方
2
Hyobu ICHINOE
1
1重症疾患研究所厚生病院外科
2弘前大学医学部第1病理
pp.1787-1793
発行日 1983年12月20日
Published Date 1983/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208514
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はじめに
軟部悪性腫瘍(悪性軟部腫瘍,軟部肉腫,soft tissue sar-coma)は,骨,造血器,リンパ節を除く間葉組織(me-senchymal tissue)性の軟部組織に原発する悪性腫瘍で,その種類も多く,組織像も多彩である.病理組織学的診断で確定されるが,病理学的にも困難を伴うことがあり,臨床的経過観察が重要となる.比較的稀で,整形外科的疾患であつても,第一線の一般臨床外科医は,経験する疾患である.
最近,病理組織学的に悪性線維性組織球腫(malig-nant fibrous histocytoma)と診断された軟部悪性腫瘍の1症例を経験したので報告する.
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