Japanese
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特集 緊急減黄術—テクニックとそのコツ
肝内胆管外瘻術による胆道ドレナージ
Intrahepatic bile duct canulation
飯田 修平
1
,
都築 俊治
1
,
松本 隆博
1
,
森 俊治
1
,
戸泉 篤
1
,
篠田 政幸
1
Shuhei IIDA
1
1慶応義塾大学医学部外科
pp.617-623
発行日 1983年5月20日
Published Date 1983/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208305
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はじめに
高度の閉塞性黄疸は極めて危険な状態である.すなわち,減黄処置をおこなわない場合には閉塞性化膿性胆管炎,肝腎症候群,消化管出血などを併発することが多いからである.さらに,減黄することなく侵襲の大きな手術を加えることは,上記の合併症を招来する可能性があり極めて危険である.従つて,高度の閉塞性黄疽例に対しては,まず,可及的,速やかに減黄処置をとる必要がある.
減黄処置のうち第1選択の方法としては経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD)を用いている.しかし,PTCDのみでは充分でない.または不適当な場合がある.その時には,手術的に肝内胆管外瘻を造設している1-3).
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