histoire de la chirurgie 外科史外伝—ルネッサンスから"外科の夜明け"まで・11【最終回】
3人の医学の偉人のふるさと
大村 敏郎
1,2
1川崎市立井田病院手術室
2日本医史学会
pp.1819-1824
発行日 1982年12月20日
Published Date 1982/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208196
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□日仏のつながり
11月号の終りの部分に,今年のフランス外科学会(図1)のニュースを少し載せた.その中で,日本とのつながりを会長のパテル(Patel)教授が取上げてくれたことが非常にうれしかつたと書いた.この外科史外伝の第一回目にわが国に大きな影響を与えたパレの外科に関する話を取上げて,比較的なおざりにされがちなフランスとの関係にこんな立派な歴史があるのだと声を大にしてみたかつたからである.
今回帰国してすぐ,10月4日から9日まで東京と箱根において日仏医学会(今年,日仏医科会から改称)の主催で第2回医学コロキウムが開かれた.東京でのテーマは「内視鏡とレーザー」で規模は大きな会ではないが,フランスから来た6人の学者を含めて,大きな学会では望めない広い分野との交流や,お互いの人柄まで理解出来るような親密な意見の交換が出来た.この会はテーマを変えて3年毎に日・仏両国の間で交互に開かれることになつている.
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