連載 思い出すけっち[あの人、あの時、あの言葉]・9
ふるさとの農村を思う
花田 ミキ
pp.854-855
発行日 1989年9月1日
Published Date 1989/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922353
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農村巡回を続けた新米の日々
まだ保健婦という制度がなかった昭和9(1934)年の春,新卒の私は日赤青森県支部に就職しました.折から農村は,昭和6(1931)年以来続く凶作に喘いでいました.飢え,貧困,そして病気…….新聞には,その惨状が毎日報じられていました.
日赤県支部では,冬季に「凶作地農村無料巡回診療班」を編成しました.私もその一員として活動することになりました.
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