特集 外科外来マニュアル
私の治療
一般
鶏眼(魚の目)
和田 寛治
1
1長岡赤十字外科
pp.782
発行日 1982年5月20日
Published Date 1982/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208025
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□概説
たこ(胼胝)と同様,いずれも繰返し与えられる機械的刺激によつて惹起される表皮角層の限局性角質増殖であり,一説による他の角化症同様,家族的発生をみることが多いとされている.主として足に発生するが,手に出現することもある.足では,趾腹部,足底部,足縁部など立位,歩行時に着地する部位に発生し,アズキ大からエンドウ豆大の限局性の角質肥厚増殖で,真皮内に深く楔状に嵌入し,中心部には比較的透明の栓状角質をみる.この部位に圧痛があり,立体,歩行時に障害が出る場合もある.もちろん,外部からの刺激が直接の原因になる他,足趾骨の異常が内的原因と考えられる場合もある.
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