特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅷ.四肢・皮膚
110.胼胝腫,鶏眼
白井 滋子
1
,
木村 泰三
2
Shigeko SHIRAI
1
1浜松医科大学皮膚科学教室
2富士宮市立病院
pp.330-331
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100886
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疾患の概念
立位で歩行すると足には荷重負荷が加わる.地面との接点となる皮膚に繰り返し機械的刺激が加わると,防御反応として皮膚は肥厚,つまり角質の増殖をきたす.限局した角質増殖をきたす疾患として胼胝腫,鶏眼があげられる.
胼胝腫,鶏眼は足底に発生することがほとんどであるが,履物や歩行姿勢,骨の変形の影響を受け,足側縁,足趾にも生じうる.また足背には俗に「座りだこ」といわれる正座位での機械的刺激による角質増殖をきたす.「ペンだこ」「勉強だこ」は筆記具で長時間手指に力が加わることにより生じる角質増殖である.職業,趣味,習慣などによっては手掌,肘頭,膝蓋,口唇にも生じうる.
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