特集 足を診る
ミニレクチャー
胼胝・鶏眼
平松 洋
1
Hiroshi Hiramatsu
1
1平松皮膚科医院
pp.927
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101053
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■胼胝
胼胝は胼胝腫ともいい,俗に「たこ」といわれている古くからの用語です.『日本国語大辞典』(小学館)によると「皮膚の一部分が,角質化し,厚くなったもの.常に摩擦圧迫を受けるところに生じ,特に,掌や足などで,骨の出っぱっているところにできやすい.ときに圧痛がある」とあり,1275年(鎌倉時代)の日本での例文が掲載されています.中国では,B. C. 4世紀頃の文献に胼胝という用語がみられます.
原因別に,すわりだこ,筆だこ,ペンだこ,唇などの吸いだこなど,いろいろとみられます.たこはみた感じはつるつるした硬い腫瘍で,ほとんどは治療の必要がなく,治療の対象になるのは,足の変形や靴の不一致が原因でできた足の第1趾,第4趾,第5趾のたこなどです.
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