特集 外科外来マニュアル
私の治療
上肢・下肢
テニス肘
加幡 一彦
1
1三井記念病院整形外科
pp.678-679
発行日 1982年5月20日
Published Date 1982/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207982
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□概説
テニスによつておこるテニス肘はむしろごく一部であり,上腕骨外側上顆骨端炎という長い名前のかわりに,テニスをしない患者でもテニス肘とよんでいる.使いすぎや打撲のあとでおこる,上記の骨端およびここから発する手の伸筋群起始部の痛みのことであつて,本人にとつてはかなり不快なものである.
ただ1回の注射で完治する例からテニス再開に1年を要する例まで,経過はいろいろである.この部位になんらかの刺激を生じた状態と考えられ,思いあたる発生原因のない場合も多い.
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