Japanese
English
特集 レーザーと外科
レーザーメス
形成外科への応用
Application of laser scalpel in plastic surgery
ニムサクン ナロン
1,2
,
谷野 隆三郎
1
,
長田 光博
1
Nimsakul NARONG
1,2
,
Ryuzaburo TANINO
1
,
Mitsuhiro OSADA
1
1東海大学医学部形成外科
2原病院・レーザー医学研究所
pp.481-486
発行日 1982年4月20日
Published Date 1982/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207929
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
形成外科においては,主として体表面の変形を取り扱うため,常に美い仕上りを要求され,そのためにはatraumaticな操作が極めて重要である.したがつて,止血鉗子で不用意に挾み,電気メスで止血を行う場合,創縁の損傷が過大となり,atraumaticと言うにはほど遠いものになつてしまう.また,止血が不十分であると,術後出血による血腫の形成は感染を招く恐れがあり,手術結果を著しく損なうことになる.
CO2レーザーメスは,その止血効果を最大の利点としており,形成外科領域においても,血管腫などの易出血性腫瘍の手術や,巨大脂肪腫など大量出血の予想される手術に対して主に用いられ,さらには腫瘍細胞の転移防止を目的として皮膚悪性腫瘍にも応用される.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.