Japanese
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特集 縫合糸の問題点
形成外科用縫合糸について
Suture material for plastic surgery
長田 光博
1
Mitsuhiro OSADA
1
1国立小児病院形成外科
pp.1193-1197
発行日 1970年8月20日
Published Date 1970/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205180
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Ⅰ.形成外科手術の目的と特徴
形成外科医を標榜する以上,その手術後の瘢痕は他科にくらべきれいでなければならぬという宿命を背負つている.そのためには,手術の綜合計画,デザイン,手技,使用器具,縫合材料,後療法の全般にわたり,正確に合理的に行なわれる必要がある2).本稿では主として,われわれの日常用いている形成外科用縫合糸について述べたい.
われわれの行なつている外科手術で創縁を縫合接着させたり,出血部位を結紮することは,日常のことなので,縫合手技,材料について十分検討を加えることなく,習慣的に1つの材料,方法にたより,特に注意をはらうことは少ない.
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