Japanese
English
臨床報告
28年前の胸廓成形術に起因した胸腔内異物性肉芽腫の1例
An intrathoracic foreignhody granuloma due to thoracoplasty
武田 泰隆
1
,
萩原 哲郎
1
,
江里口 正純
1
,
長田 功
1
,
宮本 洋寿
1
,
佐丸 義夫
1
,
関口 守正
1
,
藤井 源七郎
1
,
須田 耕一
2
,
若林 とも
2
,
西谷 肇
3
Yasutaka TAKEDA
1
1東京大学医科学研究所附属病院外科
2東京大学医科学研究所附属病院臨床病理
3東京大学医科学研究所附属病院内科
pp.1459-1463
発行日 1981年9月20日
Published Date 1981/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207798
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はじめに
胸腔内腫瘤は,一枚の胸部平面写真のみで比較的発見し易い.しかし,肺癌をはじめとしてそれほど稀なものではないが,特徴的な所見に乏しい場合,その原発巣が肺・胸膜・胸壁などのどこか不明で,診断・治療に苦慮する例がしばしばある.
胸廓成形術後28年間を経て,徐々に増大してきた胸腔内腫瘤で,術前診断が非常に困難だつた症例を経験したので報告する.
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