Japanese
English
症例
胸廓成形術に起因せる胸鎖関節脱臼の治驗例
A Recovered case of dislocation of sterno-clavicle joint after thracoplasty
大沢 光彥
1
Teruhiko OSAWA
1
1東京いすゞ病院整形外科
1The orthopedic clinic of Isuzu-Hospital
pp.891-893
発行日 1954年12月20日
Published Date 1954/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201550
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緒言
胸鎖関節脱臼に関する報告はそれ程稀ではないが,その殆んどが外傷性のものまたは病的脱臼即ち関節それ自身に起つた病変を基礎として発症した例である.
わたくしは胸鎖関節を形成する鎖骨及び胸骨とは直接関係を持たない部位の形変,すなわち胸廓成形術による胸廓の変形によつて誘導された.胸鎖関節脱臼の1例を経験し,観血的手術によりこれを治癒せしめ得たが,関節固定のため従来用いられた筋膜その他金属線等を用いることなく,ビニール管を使用良効果を收めえたので,こゝにその症例を記載し,諸家の御参考に供すると共に御教示を仰ぐ次第である.
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