Japanese
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臨床報告
プロプラノロール単独投与による術前準備に難渋したバセドウ病の1治験例
Preoperative control of hyperthyroidism with propranolol
応儀 成二
1
,
尾崎 修武
1
,
原 宏
1
,
森 透
1
Shigetsugu OHGI
1
1鳥取大学医学部第2外科
pp.1311-1314
発行日 1981年8月20日
Published Date 1981/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207777
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はじめに
抗甲状腺剤の出現により,術前準備としての甲状腺機能の正常化に関する問題点は解決されたかに思えたが,臨床上では幾つかの間題が残されている.すなわち,抗甲状腺剤による副作用である.
最近,われわれはプロピルサイオウラシル(PTU)および1—メチル−2—メルカプトイミダゾール(MMI)の両剤が副作用のために使用不可能な症例において,β遮断剤であるプロプラノロール(Prop.)単独投与による術前コントロールを試みたが,本剤による術前準備における問題点を検討し報告する.
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