Japanese
English
臨床報告
直腸に原発した「び漫浸潤型」大腸癌の1例
A case of primary carcinoma (diffusely infiltrating type) of the rectum
上村 卓良
1
,
米村 豊
1
,
B. Sondhi
1
,
島 弘三
1
,
北村 徳治
2
,
渡辺 騏七郎
3
Takuro UEMURA
1
1富山労災病院外科
2金沢大学医学部第1病理
3国立金沢病院病理
pp.1315-1318
発行日 1981年8月20日
Published Date 1981/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207778
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はじめに
び漫浸潤型大腸癌,いわゆる大腸のlinitis plastica型癌は,その特異な病理組織所見のみならず,極めて予後が悪くその病態と治療について最近注目をあびるようになつてきた.われわれは,過去10年間に2例の大腸linitis plastica型癌を経験したが,このうち直腸原発性linitis plastica型癌と考えられる1例は,その組織型が高分化型腺癌であり,粘膜下のlymphangiosis carcinomatosaのみが著明な極めて興味ある症例と考えられるので,若干の文献的考察を加え報告する.
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