特集 術後1週間の患者管理
尿管結石摘出術
福島 修司
1
1横浜市立市民病院泌尿器科
pp.619-623
発行日 1981年4月20日
Published Date 1981/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207675
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尿管結石摘出術が行なわれるのは尿管結石症の中でも1/3程度である.手術の対象となる年齢は青壮年層が多い,合併症は少なく,手術のリスクも少ない.
手術時の麻酔は上部尿管の結石では吸入麻酔がよいが,下部尿管では脊髄麻酔で十分行なえる.
手術後尿管切開部より尿の漏出が見られることがあるので創部には必ずドレーンを置く.
尿漏出は患者に不快な感じを与え,また不安を抱くようになり,創感染にもつながるので,多量かつ持続する場合には低圧持続吸引器を使用して,ドレーンより吸引する.
手術後7日を過ぎてなお尿漏出が続く時には静脈性腎盂撮影(IVP)を行ない,尿路通過障害の有無を確認する.
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