Japanese
English
特集 胃癌のAdjuvant Chemotherapy
3つのprospective controlled study
その3
part 3
井口 潔
1
,
玉田 隆一郎
1
Kiyoshi INOKUCHI
1
,
Ryuichiro TAMADA
1
1九州大学医学部第2外科
pp.197-204
発行日 1981年2月20日
Published Date 1981/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207605
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はじめに
近年,胃癌手術の治療成績は,その手術手技の向上とともに進歩の跡がみられるが,さらに一段の向上をもたらすための補助化学療法に関しては,遠隔成績で論ずる立場で,万人に推奨できる方法が把み得ているとは言い難い現状にある.胃癌手術の補助化学療法研究会では,この立場から多数施設の共同研究体制を組織し,胃癌手術に対する評価を行なつてきた.第一次研究は,厚生省今永班の研究により,すでに有効性と安全性が確かめられたマイトマイシン(MMC)をactive controlにおきFutraful(N1-(2'-tetrahydrofuryl)-5-fluorouracil)による維持療法の有効性を検討することを目的に,1975年5月から全国研究を開始し,1976年7月に開封,この15ヵ月間の集積症例2,834例について解析を行ない,現在4年遠隔成績を観る時期となつている.
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