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特集 老年者の手術—併存疾患の診かた・とらえ方
肝機能障害がある場合—私はこんな点に注意している
Operative indications for patients with hepatic dysfunction
井口 潔
1
,
小林 廸夫
1
Kiyoshi INOKUCHI
1
,
Michio KOBAYASHI
1
1九州大学医学部第2外科
pp.1105-1109
発行日 1978年8月20日
Published Date 1978/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207000
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はじめに
肝障害の存在は,手術侵襲に大きなハンディキヤップをつくることは明らかであるが,肝機能は極めて多岐に亘つており,また,肝の代償能力も大きいので,手術に際してその耐容力を予め正確に察知することはかなり困難である.
老年者は一般に,生体に生じた変化への対応性が鈍くなつているので,老人の肝障害者に対しては特に慎重な心構えが必要と思われるが,その間の配慮をどのように行なえばよいかを具体的に示すことは一般に困難である.
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