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特集 私の縫合材料と縫合法
私の縫合材料と縫合法—私はこうしている
腱・筋膜
My suture material and method:tendon and fascia
内西 兼一郎
1
Kenichiro UCHINISHI
1
1慶応義塾大学医学部整形外科
pp.1563-1567
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207551
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はじめに
一般に,縫合材料は,抗張力が十分に強いこと,異物反応が少なく,感染に対し強いこと,組織内を円滑にすべり,操作しやすくかつ結紮が確実にできることなどの条件を満すものがよいとされている.
そして,これらの縫合材料を用いての縫合方法には,修復する組織により種々の方法があるが,腱や筋膜の縫合では,循環障害が少なく,かつ抗張力が強いことがとくに望ましい2).縫合それ自体については,内臓諸臓器,血管,神経,それに皮膚などいずれにおいても,その原則は変らないが,本稿では,腱および筋膜の縫合について,われわれの慣用している方法を述べ,若干の検討を加える.
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