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講座
手指の障害学(臨床編) 4.手の装具療法
Impairments, Disabilities and Handicaps Related to the Hand and Finger. 4. Hand Splinting
内西 兼一郎
1
Kenichiro UCHINISHI
1
1慶応義塾大学医学部整形外科
1Dept. of Orthopedic Surgery, Keio University.
pp.405-411
発行日 1987年6月15日
Published Date 1987/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103805
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はじめに
手の装具療法(hand splinting)は,臨床的に有用なことが多く,リハビリテーションと並んで,保存療法の双璧をなすということができる.しかし,ひとたびその適応を誤ったり,装着方法に誤りがあると,むしろ症状を悪化させることも少なくない.また,装具の設計,装着法などの決定が困難なことと作製に若干の日時を要することが,本来,臨床においてもっと繁用されねばならないにもかかわらず,処方が省略されてしまう原因となっている.治療に携わる医師やPT,OTなどは,正しい解剖学的および力学的知識を基に,常に患者の病態を把握しつつ,適切な装具を処方するように心掛けねばならない.
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