Japanese
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外科医の工夫
肝切除における術中超音波検査法の意義
Operative ultrasonic examination for hepatectomy
幕内 雅敏
1
,
長谷川 博
1
,
山崎 晋
1
,
万代 恭嗣
2
,
伊藤 徹
2
,
渡辺 五朗
2
,
阿部 秀一
3
,
室井 龍夫
4
Masatoshi MAKUUCHI
1
1国立がんセンター外科
2東京大学医学部第2外科
3都立大塚病院外科
4自衛隊中央病院外科
pp.1297-1303
発行日 1980年9月20日
Published Date 1980/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207514
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はじめに
α-Fetoprotain検査の普及や各種画像診断法の進歩により,原発性肝癌が比較的早期に発見され切除されるようになつた.しかし,肝硬変合併小肝癌で肝表面に腫瘍が露出しておらず,触診でも腫瘤が認識できない例があり,切除に困難を感ずる.このような小肝癌に肝部分切除を立体アンギオグラフィーにもとづいて行なおうとすると腫瘍内に切り込む可能性や,切除標本に腫瘍が認められない可能性がある.
手術中に超音波検査を行なえば,腫瘍や血管系が肝表面から透視できるので,肝部分切除にはたいへん有用である.
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