Japanese
English
特集 血管カテーテルの治療への応用
血管塞栓術(transcatheter embolization)
肝腫瘍に対する栄養動脈塞栓術
Arterial embolization therapy in hepatomas
山田 龍作
1
,
水口 和夫
1
,
中塚 春樹
1
,
中村 健治
1
,
佐藤 守男
1
,
伊丹 道真
1
,
小野山 靖人
1
Ryusaku YAMADA
1
1大阪市立大学医学部放射線科
pp.319-324
発行日 1980年3月20日
Published Date 1980/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207392
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はじめに
血管カテーテル術は造影診断のみならず各種疾患の治療に応用されるようになり,著者らも血管カテーテルを通じ塞栓物質を注入するTranscatheter arterial embolization therapy(以下,embolization)を経験し報告してきた1-3).さらに,著者らは原発性肝細胞癌に対してもembolizationを行ないその良好な成績について報告してきたが1,2,4),現在まで原発性肝細胞癌に対するembolizationの報告は稀れで5-8),その報告例数も少なく,系統的検討はなされていないのが現状である.今回は26例の原発性肝細胞癌に対し行なつたembolizationの治療効果を報告するとともに,本法の肝機能に及ぼす影響や適応についても検討したので報告する.
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