Japanese
English
臨床報告
稀有な走行を示したいわゆる右副肝管の1例
A rare case of the so called accessory right hepatic duct into the choledochus
加古 健
1
,
舟橋 啓臣
1
,
藤田 治樹
2
,
黒柳 弥寿雄
1
Takeshi KAKO
1
1国立療養所東名古屋病院外科
2国立療養所東名古屋病院放射線科
pp.105-108
発行日 1980年1月20日
Published Date 1980/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207360
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はじめに
胆石症手術に際して,胆管系の走向を十分に把握し,術前にその位置異常や奇型の有無を熟知しておくことは非常に重要なことである.Eisendrath1)によれば,総胆管を損傷した51例の報告から,その原因の多くは胆管系の走行異常の為であつた.
またHayes等2)は人体解剖学書の中でも,肝外胆管に関する記載に最も誤りが多いと述べている.胆道系の走行異常は,胆嚢動脈の異型,奇型に比較すれば割に少ないものとされているが3),それ故に,なおさら胆道系の走行異常を念頭において手術に当るべきものと考える.
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