Japanese
English
臨床報告
肝門部胆管が閉鎖し,右副肝管が十二指腸へ開口する胆管奇形の1治験例
A case report of hilar bile duct atresia with right accessory hepatic duct
高崎 英巳
1
,
竜 崇正
1
,
佐藤 博
1
Hidemi TAKASAKI
1
1千葉大学医学部第2外科
pp.99-103
発行日 1980年1月20日
Published Date 1980/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207359
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はじめに
従来,胆道系の奇形は小児に多く報告されていたが,近年,DIC,PTC,超音波検査などの診断技術の向上で,成人においても比較的高頻度に胆道系の奇形が報告されるようになつてきている.しかし,その報告例のほとんどは総胆管拡張症であり,その他の奇形の報告例は少ない.われわれは最近,肝門部胆管の閉鎖と,胆嚢欠損を伴い,右副肝管が十二指腸へ開口する極めて稀な1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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