Japanese
English
臨床報告
残胃に発生したⅠ型早期胃癌の1例
Early cancer of the type I developed in the remnant stomach
前田 淳
1
,
井口 孝伯
1
,
飯田 龍一
1
,
朝戸 末男
2
,
糟谷 忍
2
,
草野 佐
2
,
御子 柴幸男
2
Atsushi MAEDA
1
1社会保険山梨病院内科
2社会保険山梨病院外科
pp.1611-1614
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207306
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はじめに
胃切除術や胃腸吻合術後に残胃や吻合部に癌が発生したという報告はすでに1926年にSchwarz1),Beatson2)らにより報告されている.一方,本邦においても犬塚3),村上4)らの報告以降,残胃癌の報告がなされているが,近年の診断技術の進歩にもかかわらず進行癌の状態で発見されることが多く,残胃の早期胃癌はきわめて稀である.
今回,われわれは胃潰瘍手術後11年7ヵ月目に残胃に発生したⅠ型早期胃癌の症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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