Japanese
English
臨床報告
上大静脈症候群を呈した,胸腔内甲状腺より発生したHürthle Cell Adenomaの1例
A case of Hürthle Cell Adenoma arising from true intrathoracic goiter, which presented superior vena cava obstruction syndrome
渡部 幹夫
1
,
城田 裕
1
,
柹田 紀男
1
,
鈴木 章夫
1
,
阿部 博幸
2
,
須田 耕一
3
Mikio WATANABE
1
1順天堂大学医学部胸部外科
2順天堂大学医学部循環器内科
3順天堂大学医学部病理
pp.1615-1620
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207307
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はじめに
上大静脈症候群は肺癌をはじめとする悪性腫瘍による上大静脈圧迫または閉塞により起こることが多く外科的治療の適応の少ない病態である1).一方,上大静脈症候群をきたしやすい良性腫瘍として胸腔内甲状腺腫の存在を指摘した報告がある2,3).今回われわれは上大静脈症候群をきたした70歳男子の上部縦隔腫瘍を手術的に摘出し上大静脈症候群を治癒せしめるとともに,病理組織学的に胸腔内異所性甲状腺由来のOncocytomaと診断された1例を経験したので報告する.
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