Japanese
English
臨床研究
Endotoxinの変動からみた術後経過について—とくに循環動態の変化を中心にして
A study on clinical postoperative course ; especially, analysis on the changes of endotoxin and circulatory dynamics
高場 利博
1
,
帆刈 睦男
1
,
高尾 資朗
1
,
松田 賢
1
,
前田 洋
1
,
神谷 憲太郎
1
,
藤原 道夫
1
,
石井 淳一
1
Toshihiro TAKABA
1
1昭和大学医学部外科
pp.1465-1469
発行日 1979年9月20日
Published Date 1979/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207285
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はじめに
かつて細菌性ショック,敗血症性ショックといわれていた症候群はエンドトキシン検出法の発達からエンドトキシンショックである場合が多いことがわかるようになり,これは同じショック症候群の中でも他の出血性ショック,心原性ショックとは異なる血行動態を示す例のあることが知られていた1-5).
Limulus-Testの普及と相まつて臨床におけるエンドトキシン血症の診断は可能となり,重症感染症における血中エンドトキシン(以下ETと略す)の存在の有無はその後の経過に多大な影響をおよぼし,血中ETの消長は予後を左右する大きな因子であることがわかつてきた.われわれは急性腹症症例を対象としてLimulus Testを行なつてその消長と予後について報告したが6),その後症例を加え,特にETの消長と血行動態との関連について検討した.
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