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Lancet,1,168-171,Jan.25,1969. Hitzig (1961)がlymphopeniaを伴う hypogammaglobulinemiaを見い出し,これが家族的遺伝的であることを証明し(Hitzig,1968)てから,著者ら(Soothill,1968)はこれがimmu-nity deficiency syndromeなることをたしかめた。したがつてこうした胎児が予想されればgerm-freeに帝王切開でisolateしなくてはならぬ。著者らはそうした家系の39週妊婦,Cornercroft型Aのヒトisolatorを母体腹部にとりつけ,無菌的に帝王切開で産まれた新生児をこれに移し蘇生法を行なつた。すべての器具,器内は4megaradsのCo60照射で無菌にされている。蘇生後,mobile transferisolator(無菌的)に移し, asepticunionを作つた。この無菌法などくわしく述べてある。maintenance iso-latorの無菌法は内部,外部にナイロンあるいはPVPフィルムを動かして行なう。isolator内温度,湿度,気圧,O2など一定に保つ。患児からは9日まで,皮膚,口腔,尿,糞の培養陰性。isolatorしかり。白血球は約1日12500,2日6700,3日9100,6日8800。リンパ球はそれぞれ3750,3953,5065,4753。isolatorから12日に取り出す。白血球8600,リンパ球4360。正常新生児のリンパ球4563±1175の域値にある。そこでPHAでリンパ球産生を刺激すると12日目29380である。IgGは12日まで90-100%,以後43日まで漸減70%,271日で100%となつている。IgMは第1,2,3,4日20-25%,12日90%,以後一定し,271日120%。IgAは12日ごろから15%,36日30%,43日80%,291日150%。
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