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特集 成分輸血
成分輸血の実際〈適応,投与法,臨床効果〉
血小板輸血
Platelet transfusion
許 俊鋭
1
,
大谷 五良
1
Shun-ei KYO
1
,
Goro OHYA
1
1三井記念病院外科
pp.333-340
発行日 1979年3月20日
Published Date 1979/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207122
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はじめに
血小板の止血機能は①血管の損傷部位への血小板plugの粘着,②血管内皮の増強,③血小板第3因子のprothrombin→thrombinへの過程の増強作用1)であり,血小板は止血機構の重要な役割を果している.わが外科においては,大量保存血輸血症例など様々な原因による血小板減少に起因する出血傾向症例は多く,これらの症例の緊急手術時における出血のコントロールは臨床上大きな問題である.従来,われわれは日赤より供給される濃縮血小板血漿をこのような場合用いてきたが,緊急時には入手困難な場合が多かつた.1977年9月より連続成分採血装置Haemonetics Model 30を導入し血小板大量輸血が緊急時でも行なえるようになり,臨床的に極めて良好な成果をあげてきた.しかし一方では供血者の選択や,血小板大量輸血の副作用,有効な血小板の用い方など多くの問題があり,今後十分に検討を加え改善していく必要がある.
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