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特集 ショックをめぐる新しい話題
心・血管系薬剤の選択と使い方
Selection and administration of cardiovascular drugs in shocked patients
塩沢 茂
1
Shigeru SHIOZAWA
1
1東北大学医学部麻酔科
pp.47-54
発行日 1979年1月20日
Published Date 1979/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207089
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はじめに
循環管理には呼吸管理におけるレスピレーターのように有効な機器はまだ存在しない.
従つてショックにおける循環管理は,的確な呼吸管理と輸液療法のもとでの注意深い心血管系薬剤の投与に頼らざるを得ない.心・血管系薬剤投与の目的は,心ポンプ作用の増強,重症不整脈の治療,および末梢血液灌流の改善である.この観点から心・血管系薬剤を,昇圧薬(血管収縮薬を含む),降圧薬(血管拡張薬を含む),抗不整脈薬,強心薬,冠血管拡張薬,副腎皮質ホルモンに分けて,その選択の基準,使用法などについて,主として心原性ショックを対象にして述べることにする.
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