今月の主題 循環器薬の使い方 1997
心筋症
肥大型心筋症に対する治療薬の選択と使い方
濱田 希臣
1
,
重松 裕二
1
,
児玉 光司
1
1愛媛大学医学部第2内科
pp.1610-1612
発行日 1997年8月10日
Published Date 1997/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904654
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ポイント
●肥大型閉塞性心筋症の第一選択はβ遮断薬である.
●Ca拮抗薬は肥大型心筋症の左室拡張障害を改善し,運動耐容能を改善させる.
●Ia群抗不整脈薬であるジソピラミドとシベンゾリンは,肥大型心筋症の左室拡張機能を改善させるとともに,左室内圧較差を減少させる.
●強心配糖体,β受容体刺激薬,利尿薬,亜硝酸薬などの収縮力増強作用のある薬剤や,左室腔を減少させる薬剤の使用は原則として禁忌である.
●心房細動を合併する肥大型心筋症に対しては,血栓塞栓の予防のため抗凝固療法は必須である.
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