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特集 非定形的乳切の術式と適応
非定型的乳切の術式—適応をこう考える—術後遠隔成績の立場から
Indication of the modified radical mastectomy
榎本 耕治
1
,
浅越 辰男
1
,
須田 厚
1
,
竹下 利夫
1
,
池田 正
1
,
石川 広記
1
,
阿部 令彦
1
,
原科 孝雄
2
,
藤野 豊美
2
Kohji ENOMOTO
1
1慶応義塾大学医学部外科
2慶応義塾大学医学部形成外科
pp.1683-1690
発行日 1978年12月20日
Published Date 1978/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207073
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はじめに
早期乳癌に非定型的乳房切断術を行ない,定型的乳房切断術に匹敵する成績があげ得ることがわかると,非定型的乳房切断術の適応をどこまで拡げ得るかという問題が生じる,ここにいう非定型的乳房切断術とはAuchinclossやMadden等の提唱する大・小両胸筋を温存するModified Radi—cal Mastectomyと小胸筋のみを切除し,大胸筋を温存するConservative Radical Mastectomyをさすのである.英国の一派では後者をstandard化しており,非定型的乳房切断術とすることに多少抵抗もあるが,著者は,大胸筋を温存して腋窩廓清を伴う乳房切断術と解釈し,その術後遠隔成績に基づいて,非定型的乳房切断術の適応と問題点を検討した.
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