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特集 非定形的乳切の術式と適応
非定型的乳切の術式—適応をこう考える—定型的乳切再検討の立場から
Review of standard radical mastectomized cases
渡辺 弘
1
,
金杉 和男
1
,
山本 浩
2
,
七沢 武
2
Hiromu WATANABE
1
1聖マリアンナ医大第1外科
2国立がんセンター外科
pp.1667-1671
発行日 1978年12月20日
Published Date 1978/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207071
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はじめに
乳癌の治療法としては,手術療法,放射線療法,内分泌療法,化学療法が主として行なわれ,最近では免疫療法も考慮されるようになつてきたが,その効果の確実性においては外科的手術療法が最も優れている.
手術方法については,1894年,HalstedおよびMeyerにより確立された定型的乳房切断術が多くの外科医により,今日までほとんど不変のまま,実施されてきた.最近では胸骨旁リンパ節廓清を伴う拡大根治手術が提唱されるようになつたが,また一方では逆に胸筋非切除乳房切断術などの非定型的乳房切断術など手術の縮小化に賛意を表わす研究者も多くなり,現在なお乳癌の手術療法(術式)は流動的状態にあるといえる.
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