Japanese
English
特集 検査と合併症—おこさないためには、おこしてしまったら
経皮経肝的胆道造影—合併症の予防と対策
Percutaneous transhepatic cholangiography;prevention and treatment of its complication
永川 宅和
1
,
宮崎 逸夫
1
Takakazu NAGAKAWA
1
,
Itsuo MIYAZAKI
1
1金沢大学医学部第2外科
pp.1543-1549
発行日 1978年11月20日
Published Date 1978/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207054
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
肝,胆道,膵疾患の診断に経皮的胆道造影法(以下PTC)が優れた診断能をもつことは多くのものが認めるところであり,近年,X線テレビの導入,穿刺針の工夫,穿刺法の確立などによつて,その安全性と確実性が著しく向上し,拡張のない胆管の造影にも高率に成功するようになつて,その適応が一段と拡大され,次第に一般的なものとなつてきている1-4).
しかし,適応の拡大にともなつて,予期せぬ合併症が発生することは皆無とはいえず,本法が手術を前提としない検査法となつている現在,本法施行前後の管理はもちろん,施行中においても一層細心の注意と対策が必要であることは論をまたない1-6).
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.